ノベル&シナリオ

小説家、シナリオライターなど「文章」を仕事にするには?

小説やシナリオ、記事作成など「書くこと」に関連する業界の幅がどんどん広がっています。以前であれば雑誌や書籍のライター、編集者が一番の就職先でしたが、今ではネット上の記事作成やライトノベル、ゲームのシナリオ作成など「書くこと」を仕事にできる職種がどんどん生まれています。

「ストーリーを考えることが好き」「文章を組み立てることが得意」といったような「書くこと」を仕事にしたい!と思う人にとってチャンスが多い時代になりましたが、「書くこと」を仕事にしたい人が目指す業界にはどのような仕事があって、キャリアを積むとどんな成功があるのでしょうか。「書くこと」を仕事にしている人たちの世界を覗いてみましょう。

文章が書ける人のニーズが高まっている

ネットの発達によって、私たちは文章に触れる機会がとても多くなりました。新聞を取っていない人であってもネットニュースをタダで読むことができますし、興味のあることを検索すればその疑問に答えてくれる記事をすぐに見つけることができます。ネット上にこれだけたくさんのコンテンツがあるのは、どこかにその記事を書いた人がいるからです。もちろん、今あなたが読んでいるこの記事もそうです。

作家といえば本を出版する小説家しかいなかった世界に、今ではライトノベル作家やゲームシナリオ作家など、その活躍の場はどんどん広がっています。文章を書く仕事として多くのプロが活躍している職業を挙げてみました。

・小説家
・脚本家
・シナリオライター
・記者
・コピーライター
・Webライター
・翻訳家
・編集者
・校正、校閲者 など

少し挙げてみただけでも、こんなにたくさんあります。この他にもブログを書いて収入を得ている人や、旅好きな人が自分の旅記録を文章するトラベルライター、社会問題を扱うルポライターなど数えきれないほどの職業があります。

小説家とライターの違い

小説家とライターはどちらも文章を書くことを仕事にしているプロです。しかし、この両者には似ているようで違う部分があります。最大の違いは、依頼主の存在がいるかいないかです。
小説家は自分が創り出した世界観を文章化する仕事で、それを読みたい、掲載したいと思った人や企業から対価を得ます。それに対してライターには依頼主がいます。依頼主が希望する文章を作成し、原稿料を得ます。これは画家とデザイナーの違いと共通する部分ともいえます。
この違いを一覧表にすると、以下のようになります。

小説家 ライター
依頼主の存在 いない いる
文章の内容 書き手の主観 依頼主の要望
ファンの存在 ファンがつく ファンがつくことはない
知名度 売れると高い知名度 知名度アップを目指さない
収入 有名になると極めて高い 有名になると高い
必要な資格 特になし 特になし
ただし依頼される文章の内容によっては必要
身分 フリーランス フリーランス
一部会社に所属している人も

文章を書くことが得意で、文章の作り方をしっかり勉強した人は、小説家とライターのどちらであってもこなすことができます。小説家になりたいと思って文章を勉強したものの、なかなか有名になれないのでライターとして活動してそちらで成功した人もいます。
逆に、ライターとして活動している人が「自分の作品も書いてみたい」ということで書き始めたものがヒットして小説家の仲間入りをした、という人もたくさんいます。
どちらの道に進むとしても、必要になるのは「文章力」です。これは才能だけで得られるものではなく、正しい知識を身につけてプロとして通用するレベルにまで高める必要があります。

ほとんどのプロがフリーランス、自分の力だけで勝負する世界

小説家やライターの働き方についても解説しましょう。文章を書くことを仕事にしている人たちは、ほとんどがフリーランスです。出版社や編集プロダクションの社員として活動している人もいますが、これは「物書き」というよりはそのプロと一緒に仕事をする編集者がほとんどです。編集者になるにも文章力が必要なのは同じですが、その能力を「書く」ことに使うのか、「編集する」ことに使うのかの違いがあります。
ほとんどの人がフリーランスということは、完全に自分の腕一本で勝負する世界といって良いでしょう。小説家になるには「賞レース」に応募して受賞を目指したり、自分の作品をWebやSNSで発表して注目を得るなどのルートがあります。

もう一方のライターは、シナリオライターであればゲームやコンテンツ制作会社からの依頼を受けて要望に沿ったシナリオを作成します。記事作成系のライターは、ネットメディア編集部やWeb制作会社、広告代理店などからの依頼を集めて記事を作成し、実績を積んでいきます。どのルートであっても努力と実績によってどんどん「上」を目指せるので、自分の力だけで勝負したいという人には魅力的な世界です。

「セミプロ」からプロになるためには

文章を書く仕事をしたいと思っている人の多くは、ある程度の文章力に自信があるのではないでしょうか。自分のブログを運営していたり、SNSを通じて文章を発信している人も多いと思います。だからこそ、小説家やシナリオライターの世界に興味がわいてくるというものです。
この状態をプロになる一歩手前、「セミプロ」というのであれば、セミプロからプロになるには才能をプロとして通用するスキルに引き上げる必要があります。そのために必要な知識やセオリーは専門学校で学ぶのが最も実践的です。特に現役のプロから学べる環境がある専門学校でしっかり学ぶことをおすすめします。

大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校には4年制の「ノベル&シナリオコース」があります。文字通り小説家やシナリオライターを目指すためのコースで、作家デビューをするための実践的なカリキュラムが組まれています。4年制の本格的なコースなので、もちろん作家だけでなく職業ライターを目指すこともできます。
文章を書くことが好きな人は、ぜひその才能をプロとしてのスキルに磨き上げて、成功を勝ち取ってください。